江 戸 寿 獅 子

粋でいなせな江戸前の芸風に洗練された江戸の獅子舞

江戸寿獅子は、笛と太鼓(締太鼓と桶胴太鼓)、鉦の3人の囃子方の演奏で舞われます。

「屋台」「早鎌倉」「子守唄」「屋台」という曲の順序で獅子が舞います。また、途中でおどけた両面踊り、おめでたい大黒舞が入ることもあります。(その場合は、写真のように大拍子も通常入ります。)

● ● ● 豆知識 ● ● ●

江戸時代中期まで獅子頭は、武家の災い除けの置物だったそうです。

舞に使う獅子頭は、軽量化の為に組木で作られるようになりました。「いくつの木片で作られているか?」と、いう質問の答えは・・・16個 (しし=16)・・・と、聞いたことがありますが、本当でしょうか。。。

若山社中の獅子頭には、シャグマ毛(ヤクの尾の毛)が贅沢に使われていて、とても豪華です。舞に合わせて動く毛の躍動感がまるで獅子が生きているかのように感じさせます。

煽(あおり)と呼ばれる胴の部分の緑の布には、白い毛卍文様が入っています。 この文様は、唐獅子の体の巻き毛をデザイン化したもので吉祥の象徴だそうです。

そして、獅子頭は、オスのものとメスのものがあります。次にご覧になる機会がありましたらば、どちらかな・・・? ・・・と、よく観察してみてください。

厄払いに獅子に頭を噛んでもらうのは、よく知られていることです。ちなみに獅子に何か食べさせてあげる時は、金属ではなく紙でないと、お腹をこわしてしまう・・・らしいですので、どうぞご記憶に留めておいてあげてください。^ ^